リーダーシップについて。「増幅型リーダー」と「消耗型リーダー」の違いを解説! – エコーズ

リーダーシップについて。「増幅型リーダー」と「消耗型リーダー」の違いを解説!

リーダーには様々なタイプがあると思います。
分類の仕方は様々ですが、一つの分類として、「増幅型リーダー」と「消耗型リーダー」という分け方があります。
今回はそれぞれの特徴について解説していきます。

自分の強みを理解するための自己分析資料をLINE登録からダウンロードできます!

増幅型リーダーの特徴とは?

増幅型リーダーは、メンバーに対して成果を求めるだけでなく、目指すべきビジョン(ゴール)を示すため、自然とメンバーのモチベーションを引き出すことができます。
メンバーをただの組織の構成員として扱うのでなく、個人として重視し、コーチングや教育を通して支援します。
また、メンバーに対してすぐに答えを示すのではなく、深く考えさせた上で行動させるため、成長を促すことができます。
結果として、メンバーは特性、能力、ポテンシャルが最大限に引き出された上で自発的に行動し、組織としての成果は最大化されます。

増幅型リーダーが持つ具体的な特性

増幅型リーダーは、チームメンバーの潜在能力を引き出し、組織全体のパフォーマンスを向上させることに長けています。彼らは以下のような特性を持っています:

  • 積極的なフィードバック:増幅型リーダーは、メンバーの努力や成果を具体的に認識し、タイムリーに称賛します。これにより、メンバーの自己効力感が高まり、さらなる努力を促進します。
  • 信頼の醸成:信頼関係を築くことに重点を置き、メンバーに自主性を持たせることで、彼らの責任感と創造性を引き出します。リーダーがメンバーを信頼することで、メンバーもリーダーを信頼し、より積極的に業務に取り組むようになります。
  • オープンなコミュニケーション:リーダーは透明性を重視し、情報を共有しやすい環境を作ります。これにより、メンバーは自分の意見やアイデアを自由に表現でき、チーム全体の創造性が向上します。
  • 成長のサポート:リーダーはメンバーのキャリア成長を支援し、必要なリソースやトレーニングを提供します。個々のメンバーが自己成長を実感できる環境を提供することで、彼らのモチベーションとパフォーマンスが向上します。

チームに与えるポジティブな影響

増幅型リーダーの存在は、チーム全体に多くのポジティブな影響をもたらします。

  • 高いモチベーション:メンバーは自分の仕事に意義を感じ、やる気を持ち続けることができます。リーダーからの肯定的なフィードバックやサポートにより、メンバーは自己効力感を持ち、挑戦的な目標にも前向きに取り組むようになります。
  • 強固なチームワーク:信頼関係が強化され、メンバー同士が協力し合うことで、チーム全体のパフォーマンスが向上します。オープンなコミュニケーションにより、問題解決やアイデアの共有がスムーズに行われ、チームの一体感が高まります。
  • 創造性とイノベーション:自由な意見交換が促され、新しいアイデアや改善策が生まれやすくなります。リーダーがメンバーの意見を尊重し、挑戦を奨励することで、チーム全体の創造性が発揮されます。
  • 高いエンゲージメント:メンバーが自分の役割に対して強い責任感を持ち、積極的に関与するようになります。組織への忠誠心が高まり、メンバーは長期的に組織に貢献し続ける意欲を持つようになります。

増幅型リーダーシップがもたらす長期的な成果

増幅型リーダーシップは、長期的に見ても多くのメリットをもたらします。

  • 持続可能な成長:メンバーの能力を最大限に引き出すことで、組織全体の持続的な成長をサポートします。リーダーの支援により、メンバーは自己成長を続け、組織全体の競争力が向上します。
  • 高い定着率:メンバーが満足感を持ち、長期間にわたって組織に貢献するため、人材の定着率が向上します。リーダーシップの質が高い組織では、メンバーが安心して働き続けることができ、離職率が低くなります。
  • 強いブランド力:ポジティブなチーム文化が外部にも伝わり、組織のブランド力が高まります。増幅型リーダーシップの実践により、組織は魅力的な職場として認識され、優秀な人材が集まりやすくなります。
  • 優秀な人材の確保:魅力的なリーダーシップにより、優秀な人材が集まりやすくなります。リーダーがメンバーの成長と幸福を重視することで、組織は才能ある人材を引き付け、維持することができます。

消耗型リーダーの特徴とは?

一方で消耗型リーダーは、メンバーよりも組織の成果を強く重要視するタイプと言えます。自身で意思決定をした内容をもとに部下をマイクロマネジメントし、指示通りの結果を求めます。短期的には成果が上がる可能性もあるスタイルとも言えますが、メンバーのモチベーション(自発性)、能力向上といった視点が弱く、長期的に成果をあげ続けることは難しいスタイルと言えるかもしれません。

消耗型リーダーの具体的な特徴

消耗型リーダーの具体的な特徴をご紹介します。職場に当てはまる人はいませんか?

  • 権威主義的なスタイル: 自分の権限を強調し、指示を一方的に出すことが多い。メンバーの意見や感情をあまり考慮しない。
  • 短期的な成果重視: 短期間での成果を求める傾向があり、長期的な成長や持続可能性を軽視することがある。
  • コミュニケーションの欠如: 一方通行のコミュニケーションが多く、メンバーとの対話が少ない。フィードバックを受け入れないことが多い。
  • メンバーのモチベーション低下: メンバーの意見を無視することで、士気やモチベーションが低下しやすい。
  • 決定プロセスの独裁的: 自分の意見を優先し、チーム全体での合意形成を行わない。これにより、メンバーの不満が蓄積することがある。
  • 信頼関係の欠如: メンバーとの信頼関係を築くことが難しく、チーム内の結束力が低下する可能性がある。
  • 変化への抵抗: 新しいアイデアや変化に対して抵抗を示し、現状維持を好む傾向がある。
  • 責任の回避: 問題が発生した際に責任を他者に転嫁することが多く、リーダーとしての責任を果たさないことがある。

増幅型リーダーと消耗型リーダーの違い

特徴消耗型リーダー増幅型リーダー
リーダーシップスタイル権威主義的協力的
成果の重視短期的な成果を重視長期的な成長を重視
メンバーの意見意見を軽視しがち意見を尊重し、積極的に取り入れる
コミュニケーション一方通行の指示が多いオープンな対話を促進
モチベーションメンバーのモチベーションを低下させる可能性があるメンバーの成長を促し、士気を高める
決定プロセス自己中心的な決定が多いチーム全体での合意形成を重視
信頼関係信頼関係の構築が難しい信頼関係を築くことに注力
チームの結束力チームの結束力が低下する可能性があるチームの結束力を高める

最後に

非常に簡単な整理になりますが、増幅型リーダーは「ビジョンの実現を重視」し「メンバーの自発的な行動を促す」ことで成果を追求する存在、消耗型リーダーは「自分で決定」し、「思い通りにメンバーを動かす」ことで成果を追求する存在、ということが言えそうです。どちらが完全に正しい、ということは出来ないかもしれませんが、一般的には増幅型のリーダーが理想とされるケースが多いのではないでしょうか。ご自身の日々のマネジメントに生かしていただければ幸いです。

私たちは、『納得するコーチに出会えるまで』何度でも無料でコーチングを受けられるサービスカワレルを運営しています。仕事、キャリアについて悩みがある、考えを整理したい、という方はぜひ一度お気軽にご利用ください!

自分の強みを理解するための自己分析資料をLINE登録からダウンロードできます!